昨日の安保法案 大規模反対デモを
心理学、政治哲学、倫理学、
さらに、法律の観点で見てみました。

まずは、安保法案反対デモを
心理学の観点で解説します。

デモをやる人の心理状態は、
心理学で言うと群集心理です。

群集心理とは、

群集の中に生まれる特殊な
心理状態。
衝動的で興奮性が高まり、
判断力や理性的思考が低下して
付和雷同しやすい。

わかりやすく言うと、
人間は、集団が向かう方向と
同じ方向に動く習性があること。

安保法案反対デモを見たら、
本当に冷静かどうか、
興奮してないか、観察すると
色々と分析出来ると思います。

アダム・スミスが群集心理に関連性のある
道徳感情論を説いています。


【アダム・スミスとは
   どういう人か?】

1723年
スコットランド生まれ。

イギリスの
経済学者、神学者、哲学者。

研究機関は、 エディンバラ大学、
グラスゴー大学。

研究の分野 は、政治哲学、
神学、倫理学、経済学。

道徳感情論、
国富論(国を豊かにする哲学的な理論)を
説いた経済学者として世界的に有名。


【アダム・スミスの道徳感情論とは】
           
安保法案反対デモの
群集心理に関連性のある一部を解説します。

人間はつねに他者の視線を
意識しています。

他者に「同感(sympathy)」を感じます。

人間は、
他者から「同感」を得られるように
行動する特性があります。

「同感」という感情をもとにして、
人は誰かの視線で見るのではなく、
「公平な観察者
(impartial spectator)」の視線を
意識して行動します。

「公平な観察者」の視線から見て、
問題がないように周囲のみんなに
合わせて行動します。

他者の行動の適宜性を考えます。

そのため、
社会がある種の秩序としてまとまっている、
というのがスミスの見方です。

このように社会は「同感」をもとにして
成り立っている、と考えています。

従って、
人々は、周囲に合わせる特性があるから
貧困を隠そうと見栄をはる人々も多いのです。

これが、スミスの道徳感情論としての考え方です。

……………………………………

昨日、新横浜のプリンスホテル前では
公聴会が終わったあと、
「採決やめろ」と安保法案反対派の市民が、
猛抗議をしました。

中には、次々と道路に寝転んで、
議員の車を阻止しようとしました。

警察隊は、
ごぼう抜きで弾圧したとのことです。

法律的観点で解説します。

道路交通法で、進路妨害のようです。

次のものが該当するか、
近いと思われます。

 第三十六条
 
車両等は、
交通整理の行なわれていない
交差点においては、
次項の規定が適用される場合を
除き、
次の各号に掲げる区分に従い、
当該各号に掲げる
車両等の進行妨害をしてはならない。

車が車を妨害することを
指しているようですが、
物や人の体で走行妨害することも、
進路妨害になるようです。

詳細を知りたい方は、
「弁護士ドットコム」で
細かく検索すると、
さらに詳しくわかると思います。

ボクは、道路交通法の関連サイトで
調べました。

他にも、
警視庁 交通課のWebサイトに

交差点等進入禁止違反

とあったので、
それに近いかもしれません。

安保法案反対デモを
心理学、法律の観点で冷静に見ると
幅広い分析が出来ると思います。

一緒になって、
安保法案反対デモ隊の気持ちで
見るのではなく、
アダム・スミスの道徳感情論的な
ある部分では冷めた見方も
必要だと思います。