文末に、ロシアの通信社スプトニクが配信したプーチン大統領の声明に関する詳細情報を追加しました。(追加日時 11 月 25日 13:00)


トルコがロシア軍機を撃墜しました!戦場カメラマンによると「トルコがイスラム国を支援」の情報も…わかりやすく謎解きします!


トルコ軍がロシア軍機撃墜 
「領空侵犯」、ロシアは否定

のニュースをまとめます。


トルコ軍は24日午前(日本時間同日午後)、「トルコ領空を侵犯した」という理由から、ロシア軍機1機を撃墜しました。

撃墜された戦闘機はトルコ国境近くのシリア領内に落ちました。

ロシア国防省は、撃墜されたのがロシア軍のSu24であることを認めました。

その上で、「常にシリア上空を飛行していた」と、領空侵犯を否定しました。

乗員2人は機体からの脱出に成功しています。

が、下記に追加情報を記述しましたが、その後、現地の武装勢力に殺害されました。

トルコは、シリア内戦に介入したロシアに対して今月19日、「国境の安全を実質的に侵犯された場合は、交戦規定を適用する」と警告していました。

トルコはロシアに対して、かなり強く出ています。

トルコが、ロシアを攻撃した理由のひとつに次の出来事があります。

ロシア機が、トルコ人と民族的に近いシリアの少数民族トルクメン人の居住地域を爆撃していたのです。

これでは、恨まれますよね…

ロシアから、「戦争しよう!」と挑発しているようなものです。

今から一年ぐらい前、日本人の有名な戦場カメラマンが新聞社の取材に次のように答えてました。

トルコとシリアの国境で得た現地情報とのことです。

トルコは、トルコの人間をシリアにイスラム国兵士として送っている。

当時、シリアからトルコに紛争難民が押し寄せている、というニュースが流れていました。

もしかしたら、トルコは、トルコに流れてきたシリア難民を「イスラム国兵士になれ!」と、何らかの形で説得してシリアに追い返した可能性があります。

シリアなどのイスラム国に「そうしてくれ!」と頼まれた可能性大です。

水面下で、アサド大統領が関係しているニオイもします。

アメリカ政府は、そのようなトルコをテロ支援国家に指定してません。

が、
もし、トルコが水面下ではテロ支援国家だとしたら、アメリカの諜報ミスになります。

……………………………………

【テロ支援国家とは】

米政府が、国内法に基づきテロ支援国家として指定している国家を言います。

貿易取引や開発援助の禁止、金融制裁の根拠の一つにしています。

国務省は93年から毎年発表している国際テロの年次報告で当該国家を明記し、06年版は北朝鮮、イラン、キューバ、スーダン、シリアの5カ国を列挙しています。

トルコは、テロ支援国家に指定されてません。

……………………………………

過去にも、トルコがロシアを強く非難して、ロシア軍機を撃墜した可能性が高い出来事が起きています。

ボクが過去に、詳細記事を執筆しています。

気になる方、ぜひお読みくださいませ!

下記の記事タイトルです。


トルコ軍 無人機撃墜の真相…ロシアに前科! 曳光弾使用か… サラート永山


コチラをクリック!で、ページが開きます!

以上のように、トルコは謎が多いです。

落ち着いて静観しましょう!



※追加情報です。

11月25日 8時11分
フジテレビ系(FNN)より

ボクが独自に、内容を変えずに、わかりやすくまとめました。



■撃墜されたロシアの攻撃機のパイロットの1人がパラシュートで脱出した。

■そのあと、地上から撃たれて殺害された。

■救助に向かったヘリも攻撃を受けて不時着した。

■その際、1人が死亡。


こうした中、撃墜された攻撃機のパイロットを撮影したシリア反体制派グループメンバーが、FNNの取材に次のように応じたそうです。

トルクメン人勢力のメンバーは「ロシア軍機が、トルコ領空に4回くらい侵犯していた。ロシア空爆で家族を亡くしたメンバーが、報復でパイロットを見つけて、すぐに殺した」と話した。

事態を受け、25日に予定されていたロシアのラブロフ外相のトルコ訪問は中止されました。

ロシアとトルコの両国間の緊張は、高まっています。


他に、同日、ほぼ同時刻のスペインのテレビ局「TVE」の発表です。

ロシアのプーチン大統領は、次の声明を出しました。

トルコは、テロの手先だ。

テロの手先に後ろから、刺されたことと同じだ。

その声明から、判断出来ることは、プーチン大統領はトルコがイスラム国などの武装勢力の支援をしている、と言っています。

ということは、ロシアにとってはトルコはテロ支援国家です。

が、
アメリカは上記のように、トルコをテロ支援国家に指定してません。

各国で、判断の仕方が違います。

国際社会の間で、このような食い違いがあってはいけません。

今後、どのような変化があるのか、注目が高まると思います。


【プーチン大統領の声明 詳細情報まとめ】

シリアにおけるロシア機スホイ24への攻撃は「裏切り行為」

Sputnik(スプトニク=ロシアの通信社)
より

2015年11月24日 22:58


ロシアのプーチン大統領は24日、ヨルダンのアブドッラー2世国王と会談しました。

ロシア機スホイ24をめぐる事件について、次のようにコメントしました。

「シリアでのスホイ24の墜落は、テロリズムとの通常の戦いの枠外であり、これはテロリストの共謀者たちによるロシアに対する裏切り行為だ。」

「ロシア機スホイ24はトルコ機の空対空ミサイルによってシリア上空で撃墜された。」

「ロシアのパイロットとロシア機は、トルコにいかなる脅威も与えなかった。これは明白だ。」

「ロシア機は、トルコとの国境から1キロのシリアで攻撃され、(国境から)4キロの場所に墜落した。」

「シリアで撃墜されたロシア機は、「IS(イスラム国)」との戦いに関する公然たる任務を遂行し、テロリストに対する予防的攻撃を行っていた。」

「ロシアは、ISが管理下に置く油田から(採掘された)原油がトルコ領内にたくさんあることを、ずいぶん前から確認していた。」

「トルコは、ロシアが米国と、このような出来事を防止するための合意を締結したにもかかわらず、ロシア機を攻撃した。」

「シリアにおけるロシア機をめぐる悲劇は、ロシアとトルコ関係にとって深刻な影響を持つことになるだろう。」

「ロシアは、トルコに対して、隣国としてだけでなく、友好国として接していた。これは誰にとって必要だったのか?分からない。しかし、(これを必要としていたのは)我々ではない。」

プーチン大統領は、「トルコがロシア機をめぐる事件についてNATOのパートナーに訴えたことについて、NATOをISのために役立たせようとしているかのようだ」と指摘した。

(※この部分↑、わかりにくいので、ボク=サラート永山が超わかりやすく意訳します。

プーチン大統領の発言です。

トルコが NATOに「味方になって協力してよ!」と寄り添った。

これを 「 トルコはNATOを、ISの協力者にしている!」と怒って言っている)


またプーチン大統領は、「ロシアは、国際社会が、共通の悪であるテロリズムとの戦いで団結するための力を自らの中に見出すことに期待している」と述べました。

プーチン大統領はまた、「ロシア機スホイ24に対する攻撃のような犯罪が実行されることを、ロシアはこれ以上許さない」と指摘しました。


【ボク(サラート永山)のコメント】

ロシアのプーチン大統領の発言を分析すると、国際社会全体に、「味方になって助けて!」と訴えたいようです。

ということは、裏を返せば、日本にも
「味方になって助けて!」と言って来ます。

また、日本のロシアへの協力のあり方に不足があると、ロシアは批判しそうです。

そこへアメリカも、からんで来ます。

今後の日・米・露の外交のあり方にも注目したいと思います。


画像は、トルコに撃墜されたロシア軍機Su24です。


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