アメリカのテロ対策について


9・11から、10年以上が経過したけど、テロの性質が変わってきているよ。

アメリカは、それに合わせて方針も変えるべき!と考えてるんだ。


オバマ大統領は、最近のテロの特性の変化について次のように語ったよ。


<国際テロから個別地域テロへ>

最近のテロは、ネットワークやインターネットを通じて、過激化したグループや個人が、それぞれの社会・地域でテロをおこす傾向にある。(アメリカ国内でのアメリカ人によるテロも含まれる)

いかなる大統領でも、完全にテロを撲滅することは不可能だと認めなければならない。

また、イラクやアフガニスタンのように、アメリカ軍が入り込む方法では、うらみを買うだけで、テロを防ぐことにはならない。


<大規模軍事攻撃からネットワーク解体・経済教育推進へ>

これからは、アメリカ軍が単独で他の国にいってテロ組織と戦うのではなく、アルカイダのネットワーク解体が必要だ。

そして、新しいテロ・ネットワークの発生を予防することを重視する。

アフガニスタン、タリバンなど中東のアルカイダの影響力は落ちている。

今後はアラビア半島や、アフリカのアルカイダ、リビアやシリアなどのアラブ諸国の不安定に便乗する形で、出てきたアルカイダが問題になる。

アメリカは基本的には、テロリストの殺害ではなく、捕縛し、適切な裁判をすることを基本とする。

しかし、アメリカ人に脅威となるテロが迫っている証拠が明らかである場合、ドローン(無人軍用機)を使ってピンポイント攻撃を行うことは、合法的であると考える。

*アメリカは極秘にドローンを使って多数のテロ組織幹部を殺害している。パキスタンだけですでに3336人殺害している。

が、批判を受けていた。

また長期的視点でテロを撲滅するため、世界の問題の地域の経済発展、教育推進を進める。

これはチャリティではなく、アメリカの治安維持が目的だと考えてほしい。