複雑な言葉いっぱい!「超」わかりやすく説明します!ウラン、プルトニウムの画像も…



時事通信とロシアの通信社、スプートニクの情報をわかりやすくまとめます。

文末に、 IAEA、イラン核合意のわかりやすい解説、サラート永山オススメの暗記法を書きました。


まずは、時事通信のまとめから。



記事タイトル


欧米、対イラン制裁解除=核合意の履行確認


時事通信 1月17日 6時21分配信



 【ベルリン、ワシントン時事】


■ 誰が発表したことなのか?

欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)という安全面のお偉方です。


■ いつのことか?

1月16日です。


■ どこで?

ウィーンです。


■ 何をやったのか?

イランのザリフ外相と共同記者会見をしました。


■ 何を発表したのか?

イラン核問題をめぐることです。

昨年7月の最終合意に基づいたんです。

欧米などによる「対イラン経済制裁」という制裁があります。

この制裁の解除を発表しました。
 

■ アメリカは何かやったのか?

はい、やりました。


■ 何をやったのか?

ケリー米国務長官も同日、「発表」をしました。


■ 何の発表か?

対イラン制裁の解除です。


■ オバマ米大統領は出て来ないのか?

出てきました。

さすが!ですね…


■ オバマ米大統領は何かしゃべったのか?

しゃべった以上の大きな出来事です。

対イラン制裁を解除する大統領令を出しました。


■ イランは約束事を守ったとか、「変化」はあったのか?


「変化」はありました。

国際原子力機関(IAEA)というのがあります。

IAEAは、あることを確認しました。


■ あることとは何?重要そうだな…早く教えて!

制裁解除の条件だったイランによる核開発制限措置というのがあります。

その完全履行を確認しました。

履行とは、約束事を守ることです。


……………………………………


ロシアの通信社、スプートニクの情報をわかりやすくまとめます。


(時事通信と重複している箇所がありますが、ところどころで別の貴重な情報も登場します)



記事タイトル


合意実現により対イラン制裁の大部分解除

2016年01月17日 16:48


ウィーンで、イランとの交渉を総括した記者会見がありました。


その時の、EUのモゲリーニ外交及び、安全保障担当上級代表の発表です。


● 「イランの核プログラム」に関する合意実現の日がやってきた。


● 今日我々は、イランの核プログラムに関する包括的共同行動プラン実現の日を迎えた。

イランが自ら負ったすべての義務を遂行したため、彼らに対する国際的及び、一方的な制裁は解除される。

又、イランの核プログラムに関連し導入された国連安全保障理事会の制裁も解除される。


※ わかりやすく言うと、今まで「制裁」という鎖にグルグルに巻かれてましたが、それが解かれる日が来たのです。

やっと解放されたのです。

その解放には、裏があります。

このあとに書きますが、アメリカによる制裁(実は、アメとムチ作戦だと思いますが…)も伴います。


● ケリー国務長官のコメント


「対イラン制裁解除に関するアメリカ政府の義務も、効力を発する」(※ アメリカがやることは効き目はあるんだよ!という意味)と述べました。


■ リア-ノーヴォスチ通信による発表


ケリー国務長官は「イランによる義務遂行に、IAEA(国際原子力機関)が満足した事を確認する」と伝えました。

(要は、イランが義務を果たしたから、認めてもらえた)


■ ロシア外務省の発表


イランの核プログラム。

これをめぐることを書きます。

状況調整というのがあります。

状況を見ながら調整して行くのです。

この状況調整に関するプランがあります。

包括的共同行動プランです。

これを実現開始しないとなりません。

要は、様子見ながら調整して進めて行くよ!ということです。

ロシア外務省は、それに関連して次のことを指摘しました。


「ロスアトムとイラン原子力エネルギー機関との間の密接な相互協力の結果、共同行動プランにより規定された濃縮ウランの全ては、イラン国外に持ち出される。

ロシアは、共同行動プラン実現開始のための条件作りにおいて、カギを握る重要な役割を果たした。

ロシアは、合意に加わったすべての国々が、責任感と誠実さを持って、行動プランに従って今後の義務遂行に関連した諸問題にアプローチし続けるよう期待している。

行動プランをイランが成功裏に実現すれば、核兵器拡散防止体制を強固なものとする助けとなるだろうし、

中東やペルシャ湾岸地域を筆頭にした、国際的及び、地域的な安全保障強化における総合的課題の解決を促すだろう。」


※ 要は、イランにあった濃縮ウランは、イラン国外に持ち出される。

安全面強化する。

そういう決まりを守るよ!

と言ってます。


■ イランに対する新たな制裁

ロイター通信の発表です。

アメリカは、現在、イランによる弾道ミサイル実験に抗議してます。

イランに新たな制裁措置を導入する可能性があります。

ホワイトハウス高官は、ロイター通信記者に次のように述べました。


「最終時点で、アメリカ政府は、つい最近イランが実施した核弾頭搭載可能な弾道ミサイル実験に抗議し、一連の制限や特定の目的を持った制裁措置の採択を延期する決定を下した。

アメリカ人が釈放された今、こうした制裁が、迅速に導入されるものと思われる。」


土曜日、アメリカは、イラン人7人の解放と引き換えに、イランで収監されていた米紙ワシントン・ポスト紙のテヘラン支局長ら米国人4人の釈放が実現した事を確認しました。

なお、イランは合意とは別に、拘束していたアメリカ人の学生1人も釈放しました。


……………………………………


■ サラート永山のコメント


アメリカ政府は、つい最近イランが実施した核弾頭搭載可能な弾道ミサイル実験に抗議しています。

この抗議を押し通すために、イランに「アメ」をあげたのです。

核弾頭搭載可能な弾道ミサイル実験の抗議という 「ムチ」が必要なので、先に「アメ」をあげたのだと思われます。

先に、交換条件として、ごほうびをあげて言うことを聞かせようとした部分もあると思われます。


※ IAEA (国際原子力機関) とは

核拡散防止のための査察を担う機関を言います。

「核の番人」と呼ばれています。

原子力の平和利用促進と軍事転用防止を図る国際機関になります。

本部はウィーンです。

意思決定機関は、35カ国で構成する理事会です。

核不拡散と技術協力の両面で、役割の重要性が増しています。


◆サラート永山オススメの暗記法◆

意思決定機関は、35カ国で構成する理事会、本部はウィーンなので、

「三つ子がウインナー食べながら、核反対!」

と覚えれば、忘れにくいと思います。


三つ子 → 35カ国

ウインナー → ウィーン

核反対! → 機関の役割


になるので。



※ イラン核合意とは


去年の7月14日、イランと米国など6カ国(米露中英仏独)による、核問題に関する「最終合意」が発表されました。

次のような制限が出来て合意されました。


● イランでのウランの濃縮活動を一定レベル以下に制限(今後15年、ウランの濃縮度を3.67%以下にとどめる)

● 制限に伴って過剰となる濃縮設備(遠心分離機)を削減する

● イランに対する査察のありかたや、制裁措置の軽減・撤廃


困難で長い交渉の結果でした。

決まるまで時間がかかって大変でした。




 ◆ 関連記事のご案内 ◆


(下記には、現在、お読みの記事と重複した記事もあります。すべてボクの記事です。)



そもそも、イラン制裁は「なぜ」起きたのか?詳しい情報を知りたい方は、こちらを参考資料にしてくださいませ!


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【イラン制裁】そもそも「なぜ」起きたのか?幼児から わかりやすい


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http://sallat.gger.jp/archives/1050251374.html


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イラン制裁解除の全体的な情報(核合意 、IAEAの意味など)について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ!



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対イラン制裁解除わかりやすく! 核合意 、IAEAとは…サラート永山


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http://sallat.gger.jp/archives/1050112564.html


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イラン制裁解除の、世界的に見た影響について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ!

おもに経済面の影響について、わかりやすく解説しました。



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イラン制裁解除 影響…プラス面 マイナス面わかりやすく!サラート永山


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イラン制裁解除にまつわる歴史を詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ!


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イラン制裁解除: 歴史&流れ…幼稚園児からわかりやすい!サラート永山


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イラン制裁解除の日本への影響について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ!

特に、日本へのメリット、デメリット、日本企業が心配していることについて詳しく書きました。


記事タイトル


イラン制裁解除: 日本への影響…幼児からわかりやすく!サラート永山


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http://sallat.gger.jp/archives/1050444194.html 




画像は、プルトニウム、プルトニウムとウランの混合物です。

一見、抹茶のような濃い緑色の粉です。

お茶の缶に入ってたらわからないですね…

参考資料として、本物の抹茶の画像も添付しました。抹茶といってもプルトニウムと似た色の抹茶もあると思います。



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