登場人物、事件の細かい流れも、幼稚園児でもわかりやすく説明します。



事件のあらすじ【簡潔版】


甘利明(66才)と、その公設秘書の大和事務所所長、清島健一氏(39才)たちがいけないことをしたんだ。

相談を持ちかけた建設会社から、賄賂として、1200万円を受け取ったんだよ。


次からは、さらに詳しい情報だよ!


……………………………………


重要な登場人物



● 一色武(62才)


◇ 何者か?


千葉県の建設会社、薩摩興業株式会社の総務担当。

わかりにくい場合は、「薩摩一色」と覚えると、わかりやすくなるよ!

芋焼酎みたいなニックネームでしょう?



◇ 何をしたのか?


一色武氏が、実名告白をして、週刊文春に事件をバラしたんだよ。



● 清島健一(39才)


◇ 何者か?


公設第一秘書、兼 大和事務所所長。



※ 公設秘書(こうせつひしょ)とは


国会議員が国費で雇える秘書のこと。

国会法の規定で、公設第一秘書、公設第二秘書、政策担当秘書の3人まで認められてるよ。



● 鈴木陵充( 陵充の読みは、りょうすけ)


◇ 何者か?

甘利明氏の政策秘書。



● 宮下忠士


◇ 何者か?


政策秘書。




● 一色武(62才)は、何を告白したのか?


UR(独立行政法人 都市再生機構)で、


薩摩興業株式会社に隣接する道路の建設工事というのがあったよ。


それをめぐったトラブルが発生したんだ。



● どんなトラブルか?


2013年までの出来事だよ。


薩摩興業株式会社が、地主から借りていた道路があったよ。


その道路を建設しようという話になったんだ。


建設予定地の一部。


これを地主が勝手に何かしたんだ。


URに売ったんだ!!


工事の仕方に問題があり、地中から硫化水素が発生したんだよ。危ないね!



※ 硫化水素の危険性とは


強い可燃性

猛毒

環境への危険性

だよ!



工事の振動で薩摩興業株式会社の建物が歪んだこともあったんだ。


その他にも、問題が多発したよ。



● 2013年、薩摩興業株式会社はURと補償の話し合いをしたんだ!


交渉は難航したよ…


薩摩興業株式会社の、総務担当者の一色武氏(62才)。


この人物が、困り果てて甘利事務所に相談したんだ。


清島健一氏に相談した。


URに対して、補償交渉したよ。


次のように。


URに内容証明を送った。


話は成立したよ。



※ 内容証明とは


郵便物の内容を謄本によって証明することだよ。


用紙を購入して、同一内容の書面を3通作成して、郵便局に提出する。

そして、その3通は、差出人、受取人、郵便局がそれぞれ受領・保管する。

この方法を採ることにより、いかなる内容の郵便物を出したかが証明されるので、催促や解約の通知を行なう場合に効果があるよ。



※ 謄本(とうほん)とは


文書の原本の内容を証明するために、原本の内容を同一の文字や符号で全部、かつ完全に謄写した書面を言うよ。

戸籍謄本、登記簿謄本、公正証書謄本、手形謄本、訴訟記録の謄本などがあるよ。



※ サラート永山オススメの覚え方


レントゲン写真の書面版だと思えばわかりやすいよ。

物事をありのまま、書面にするんだよ。

物事をレントゲン撮影は出来ないよね。

だから、書面にするんだよ。

とイメージしてみてね!




● 2013年6月14日の出来事です。



秘書連合部隊、「作戦開始!」



この時の司令塔は清島健一氏だよ。


清島健一氏は、秘書の宮下忠士氏をUR本社に出動させたんだ。


UR本社の担当者の名刺コピーと状況を薩摩興業株式会社の一色武氏に報告した。



● 相談から3ヶ月後の出来事です。


薩摩興業株式会社は、URから補償金、約2億2,000万円を取ったよ。



● 「賄賂」爆弾、いざ発射!


薩摩興業株式会社は、清島健一氏に、お礼として500万円を渡したよ。 


清島健一氏は、事務所で「公然」と、いやらしい行いをしたんだ!!


事務所にいた男女数人に対して、だよ。


「一色さんは約束を守る人だね」


と現金を派手に見せびらかしたんだ。



実態がバレないように領収書を上手く「虚偽記載」したあとが、たくさん残っていたよ。


次のように。


■ 日付を変える

■ 金額を変える

■ 領収書を分散して作る。


こうすることによって、賄賂の実態がバレにくくなる、と彼らは思っているんだ!



● 甘利明大臣に50万円渡した!



2013年11月14日の出来事です。


清島健一氏が、一色武氏を甘利明大臣と面会させたよ。


議員会館を訪れたよ。


まずは国会を見学させたよ。


甘利事務所の女性Mさんが案内したんだよ。


清島健一氏から「Mさんに商品券3万円分」を用意するよう頼まれたよ。


一色武氏は、忘れていた。


だから、現金を封筒に入れて渡したとのことだよ。


大臣室で甘利明大臣に会ったときには、 紙袋に「とらやのようかん」と「現金50万円の入った封筒」を入れて、お礼として渡してよ。


甘利明大臣は「ありがとう」と受け取って、50万円の入った封筒をスーツの内ポケットに入れたんだ。


この時に、一色武氏は、甘利明大臣と記念写真を撮っているよ。


この50万円は、一色武氏が3日前に銀行でピン札に変えて、ナンバーがわかるようにすべてコピーをとってあるよ。


以上、週刊文春が取材した内容だよ。


今、東京地検特捜部が捜査中だよ。


画像は、甘利明氏が受け取った「ようかん」と現金封筒だよ。



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